アクトタワークリニック院長 松浦俊樹 著
平成26年発行
体外受精を受けるわたしにとって、ためになる情報満載だった
この本の著者は生殖医療専門医。
不妊治療、特に体外受精をこれからはじめる方向け。
著者の考え・やり方が、はっきり書かれているから、合わない人には合わない。
高刺激で体外受精を受けたい人向けではない。
ちなみに著者のひらいている不妊治療セミナーにはこの本を持参しなければならないとのこと。とはいっても病院の宣伝という意味で書かれた本ではなく、著者の病院に通う予定のないわたしにも十分役立った。
HCG注射は断って良し!
わたしは以前通っていた病院でタイミング指導3回位と人工授精9回を受けましたが、毎回HCG注射を受けていました。
だから「HCG注射にNOと言ってもいい」という部分を読んだときびっくりしました。
その理由は、HCGは妊娠していない女性には分泌されていないホルモンだからだそう。妊娠している女性の身体が必要としているホルモンであるということが重要。
HCGを注射したら卵巣はダメージを受け卵子の質を下げ、その後の月経サイクルと卵巣サイクルにズレを生じさせるとのこと。
著者は違う排卵誘発方法の選択をすすめている。
サプリや漢方を飲むときは慎重に
わたしにとってはこの章が一番ためになりました。
・イソフラボンやザクロはいいと言われているけど、十分にエストロゲンを分泌している人には特に必要はない。
・アルギニンは最近の研究データでは効果が見られないという報告が多くなってきた。
・プラセンタには排卵を抑制し、妊娠しないように、卵子の質を下げる作用がある。
な、なんだってー!
プラセンタ飲んでいるわたしにはショックな情報。
アルギニンも飲んでるしザクロも買おうかなーと思っていました。
プラセンタが卵子の質を下げるという情報がネット上にないか調べましたが、見つけられませんでしたが、摂るのやめることにします。
プラセンタ=胎盤は、妊娠している人にしかないもの。
妊娠している人が排卵しないように排卵抑制をしたり妊娠しないように卵子の質を下げる作用があるとのこと。
これを否定する考えは、HCG注射の章でのものとも似てますね。
でも著者は、サプリすべてを否定しているわけではありません。
・アスタキサンチン
・レスベラトール
・シトルリン
・L-カルニチン
・柴苓湯(不妊症ではなく不育症や習慣流産に)
などには効果があるかもしれないと紹介されています。
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